「やっと長いトンネル抜けた」ベテラン運転士2人、万感の思いでハンドル握る 南阿蘇鉄道全通
2016年4月の熊本地震で被災し、一部区間で運休が続いていた第三セクター「南阿蘇鉄道(南鉄)」は15日、7年3カ月ぶりに全線開通した。同社には2人のベテラン運転士がいる。共に旧国鉄出身で68歳の寺本顕博さんと内川聖司さん。全国から寄せられた復旧への応援メッセージを胸に乗務の傍ら、駅の溝さらいや線路の草木伐採など何役もこなしてきた。「やっと長いトンネルを抜けた」。万感の思いで運転ハンドルを握った。
「出発進行」。一番列車(2両)は午前6時、...